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Pixiaでリボン画像を作る
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はじめに
今回のテーマは、「Pixiaでリボン画像を作る」です。
クリスマストップ絵の左上についてるような、ちょっとしたアクセントになるリボンのつくりかたです。
今回はシンプルな直線ですが、応用すればいろんな形のリボンが作れる……はず(^^;)
PhotoShopのチュートリアル参考に、強引にPixiaでやってみました。
参考にしたのはこの記事。 Design a Retro Style Ribbon
※2010年12月にブログに掲載したものを、一部変更しました。
準備
使用ソフトはPixia3.3kです。
☆t値・d値は最大です。(256 or 100)
- 新規作成で適当な大きさのキャンバスをつくる(ここでは256×256ピクセルです。)
- レイヤを透明にする(消しゴム→塗りつぶし。もしくはDeleteキー)
- レイヤ名を「リボン」にする
ここで一度保存しておきます。
リボン本体をつくる
リボンの本体をつくるステップです。
「補助設定」で「領域外をマスク」にチェックしておきます。
- 「[領域]−長方形」で適当な大きさを領域選択
- リボンの色で「塗りつぶし」を実行(色は赤(R255、G60、B64)にしました)
- 同じように「[領域]−長方形」→「塗りつぶし」で、上下に緑(R39、G158、B60)の縁取りを入れる
さらに、赤と緑の間に黄色いラインを入れます。
- 描画色を黄色(R255、G239、B63)にして、「[領域]−直線」で直線を引く
- 「線」をクリック(ブラシは一番下の右側の黒い■。サイズは3×3ピクセル)
☆グリッドを使うと均等に領域選択や線が引けます。
グリッドについての詳しい解説は、「素材屋が教えるPixia講座」に詳しいです。
グリッドの使い方 | 素材屋が教えるPixia講座
リボンに質感を加える
表面に質感を出すために、ノイズを入れます。(テクスチャを使っても良いですが、ノイズのほうが簡単かな、と思ったので……)
「[領域]−閉鎖域」でラインも含めてリボン全部を領域選択する
☆[Shift]キーを押しながらクリックすると複数領域を選択できます。
- 「フィルタ」→「ノイズ」
- 「ノイズ付加」
- 「設定」 をクリック
- 「ノイズのレベル」100%、「標準のノイズ」→「OK」 をクリック
- 「実行」を3回クリック
実行後の画像です。
パッと見よくわかりませんが、拡大すると効果がわかります。
領域は解除しないまま、次のステップへ。
影とハイライトと入れて立体感を出す
レイヤ合成方法の一つ「オーバーレイ」を使って、リボンにハイライトと影を入れていきます。
おおまかな手順は以下の通りです。
- レイヤを追加して、レイヤ名を「光沢」にする
- 「光沢」レイヤのレイヤ合成方法を「オーバーレイ」にする
- 「光沢」レイヤを黒で塗りつぶす
- さらに、リボンの真ん中あたりに黄色(R255、G239、B63)の太い線を入れる
- 「標準」フィルタの「ぼかし」を、程度10で3回実行
まず、新規レイヤを追加して、合成方法を「オーバーレイ」にします。また、レイヤ名を「光沢」にします。このステップでは、この「光沢」レイヤで作業します。
- Pパネルの「編集」ボタン→「追加」→「フルサイズ」にチェックして「OK」をクリック
- 新しく追加された「LAYER1」のレイヤ名をクリック
- レイヤ設定の「名前」を「光沢」、「合成方法」を「オーバーレイ」にする
- 「OK」をクリック
「光沢」レイヤを黒で塗りつぶす
つぎに、「光沢」レイヤを黒で塗りつぶします。リボンの色が少し濃くなったのが分かるでしょうか?これが影の部分になります。
「光沢」レイヤにハイライトを入れる
さらに、リボンの真ん中あたりにハイライトとなる黄色(R255、G239、B63)の太い線を入れます。
- 描画色を黄色(R255、G239、B63)にする(リボン本体より明るい色であれば他の色でも構いません)
- ブラシサイズを100×100ピクセルにして、ブラシ形状を左上のぼかしが強いものにする
- ツールバーの「■領域―直線」ボタンをクリック
- リボンの上を斜めに横切るようにドラッグして、直線領域を指定する
- ツールバーの「■線」ボタン、または右クリックメニューの「線」をクリックする(1回ではハイライトが弱いので、ここでは5回クリック)
以上の手順の結果、リボンの真ん中に太いハイライトができると思います。このような感じに↓
さらに、影とハイライトの境目をフィルタでぼかします。
「ぼかし」フィルタで、影とハイライトの境目をぼかす
まず、「■領域解除」ボタンをクリックして、直線領域を解除します。
つぎに、「■フィルタ」ボタンまたは「表示」メニュー→フィルタをクリックして、フィルタウインドウを出します。
「ぼかし」フィルタを以下の手順で実行します。
- フィルタウインドウの左の欄から「標準」をクリック
- つぎに右の欄の「ぼかし」をクリック
- 「設定」ボタンをクリック
- 「程度」を10にして「OK」をクリック
- 「実行」ボタンをクリック(効果を確かめながら何回か実行する。ここでは3回)
これで、ハイライトと影の境目が自然になりました。
ここで一度保存しておきます。
※以下はブログ掲載時に紹介した方法です。フィルタペンを使う方法ですが、ちょっと面倒なので、今回は上に書いた「オーバーレイ」を使った方法を紹介しました。
ハイライトを入れる
※このステップには、フィルタ「ふ〜か」セットが必要です。
Pixia用フィルタ ふ〜かセットの詳細情報 :Vector
新規レイヤを追加します。(「編集」→「追加」)
レイヤ名は「ハイライト」にしておきます。
フィルタペンでハイライトを入れる
フィルタペンは、ブラシを使って画像の一部にフィルタ効果をつけられる機能です。
Pパネルの描画効果アイコンの、右から2番目「フィルタ」をクリック。Pパネルが以下のように変化します。ここで「フィルタ」ボタンをクリック。
- 「フィルタ選択」ダイアログで、左側から「ふ〜か」を選択
- 右側から「ハイライト」を選択
- 「設定」をクリック
- 赤緑青すべての成分を+3に設定
- 「OK」をクリック
- 「追加」ボタンをクリック
- 「終了」ボタンをクリック
ハイライトを入れていきます。
ブラシは、一番上の列の左を使いました。サイズは100×100ピクセルです。
任意の位置にハイライトを入れます。
ハイライトとそうでないところの境目をなじませるように、ポンポンとブラシを置いていくと、滑らかなグラデーションになる……気がします(^^;)
(Pixia ver.5には「覆い焼き」ツールがあるので、それを使うと良いかも。)
ここで一度保存しておきます。
影を入れて立体感を出す。
※このステップには、フィルタ「ふ〜か」セットが必要です。
またフィルタペンを使います。
「フィルタ選択」ダイアログから「ふ〜か」を選ぶところまではハイライトのときと一緒です。
右側から「焼き付け」を選び、「設定」をクリック。
「設定」ダイアログで「暖」寄り(5point)に設定→「OK」クリック→「追加」→「終了」
さっきと同じブラシ、同じ要領で、リボンの左右の端に影をつけます。
(Pixia ver.5には「焼き込み」ツールがあるので、それを使うと良いかも。)
グリッドを加える
参照元のチュートリアルに「add the grid to ribbon」とある工程です。なんと訳したらいいのかわからないので、そのまま「グリッドを加える」で。
- 「新規作成」で3×3ピクセルの極小キャンバスをつくる
- 「消しゴム」で「塗りつぶし」をして、透明にしておく
- 背景色を灰色に変更
- 描画色を白にする
- 「ルーペ」で拡大する。拡大率は×32
- 「境界線」をクリックして、ピクセルの境界線を表示する
- 図のように、1ピクセルずつ白で塗る
- 「閉じる」でルーペを閉じる
「編集」→「部品庫へコピー」で、適当な名前を付けて部品庫に保存します。
このグリッド画像を、新規レイヤ上に「塗りつぶし」します。
- 新規レイヤ追加。レイヤ名「グリッド」。
- Cパネルのフォルダアイコンをクリック→「部品庫」をクリック
- 保存したグリッド画像ファイルを選択→「OK」
- 「画像で直接描画しますか?」→「いいえ」
- 「塗りつぶし」
- レイヤの合成方法を「オーバーレイ」、レイヤ濃度を60%に。 (ここのレイヤ濃度は、好みに合うように調節してください。)
ここで一度保存(まあ、好きなタイミングで保存すれば良いんですが^^;)
ドロップシャドウをつける
※このステップには、まっささんの「透明化処理1.4以降用」フィルタが必要です。
ダウンロードは、まっさのお絵かきページ→「Filter」→「ファイル置き場へGO!」→画像透明化(PIXIA ver 1.4e以降専用)「TRANS_A.ZIP」をクリック
レイヤを結合する
すべてのレイヤを結合します。
- ファイルメニューの「画像」をクリック→「レイヤの結合」をクリック
- 「非表示レイヤを破棄して新規ウインドウ」と「不透明にする」にチェック
- 「OK」をクリック
結合された「名前なし」のキャンバスができるので、これを別名で保存します。
以降は、この新しく保存したファイルを編集していきます。
「透明化」フィルタをかける
- 「フィルタ」→「まっさ」選択
- 「透明化処理」を選択
- 「設定」をクリック
- 背景色「白」を選択
- 「OK」をクリック
- 「実行」をクリック
透明になったかどうかは、背景色を変更すると確認できます。
背景色を灰色に変更しました。
透明化処理を行った部分が、背景が見えて灰色になった=透明になっています。 確認が終わったら、背景色を白に戻します。
ドロップシャドウを入れる
- 「編集」→「影の作成」をクリック
- 「影の位置」横縦ともに1。「影のぼかし」10。
- 「影色」をクリック→灰色にする。(ここではRGBそれぞれ145)→「OK」
↓こんなかんじになります。
個人的にはこのままでも良いかなと思います。
さらに立体感を出したい場合はもう1ステップ。
※ドロップシャドウをつけると、影の分だけキャンバスサイズが大きくなるかもしれません。(うちの環境ではなります)
その場合は、保存してからいったんキャンバスを閉じて再度開きます。以下の画像のようになっていたら、「編集」ボタン→「サイズ変更」で余白部分(右側と下側)のサイズを減らして、改めて保存しなおすと良いでしょう。
丸みを表す影をつける
このリボンは、光沢のある部分を中心にアーチ形になっていると考えられます。
そこで、矢印部分にアーチ形を強調する影をつけます。
新規レイヤを追加。レイヤ名「影」にします。
「影」レイヤをドラッグして、「リボン」レイヤの後ろに移動します。
※「ベースレイヤのサイズが変化してしまうような位置の入れ替えはできません」という警告が出る場合は、一つ前のステップでドロップシャドウの分だけキャンバスサイズが大きくなっている可能性があります。保存してキャンバスをいったん閉じて再度開き、「編集」ボタン→「サイズの変更」で余白部分(右側と下側)のサイズを減らして、改めて保存しなおすと良いでしょう。
ドラッグした後、「影」レイヤをクリックしてアクティブな状態にします。
つぎに、「影」レイヤに、「■[領域]−多角形」を使って三角形の領域をつくります。
まずは左側から。
- ツールバーの「■[領域]−多角形」ボタンクをリック
- 各角をクリックして、最後に右クリックで領域を閉じる
- ツールバーの「トーンフィルタ」ボタンをクリック→左から右へのグラデーションを選択→「OK」
- 描画色を影色にする(今回はRGBそれぞれ145)
- 「塗りつぶし」を実行
- 領域解除を解除
右側も同じように。「トーンフィルタ」を逆方向のものに変えるのを忘れずに。
影と背景の境目がギザギザしているので、ぼかしてなじませます。
まず、トーンフィルタを解除します。「トーンフィルタ」→設定ダイアログの左下「クリア」ボタンをクリック→「OK」
そのあとは以下の通り。
- Pパネル上左から2番目の「ぼかす」をクリック
- ツールバーの「フリーハンド」ボタンをクリック
- 影と背景の境目をブラシでなじませる
これで、「丸みを表す影をつける」ステップは終了です。こんな感じになりました。
背景を透明化する
つぎは、パーツとして他の作品への貼り付けられるよう、一枚のレイヤに結合して背景を透明化します。 やり方は、「ドロップシャドウをつける」でやったのと同じです。
※このステップには、まっささんの「透明化処理1.4以降用」フィルタが必要です。
ダウンロードは、まっさのお絵かきページ→「Filter」→「ファイル置き場へGO!」→画像透明化(PIXIA ver 1.4e以降専用)「TRANS_A.ZIP」をクリック
レイヤを結合する
すべてのレイヤを結合します。
- ファイルメニューの「画像」をクリック→「レイヤの結合」をクリック
- 「非表示レイヤを破棄して新規ウインドウ」と「不透明にする」にチェック
- 「OK」をクリック
結合された「名前なし」のキャンバスができるので、これを別名で保存します。
以降は、この新しく保存したファイルを編集していきます。
背景を領域選択して、「透明化」フィルタをかけます。
背景を領域選択して「透明化」フィルタをかける
- ツールバーの「■[領域]―長方形」をクリック
- リボン部分をドラッグして領域選択
※10×10ピクセルのグリッドを表示して、グリッドに吸着するようにしています。 - ファイルメニューの「領域」メニュー→「領域の反転」をクリック
- 領域が反転して、背景が選択される
- 「フィルタ」→「まっさ」選択
- 「透明化処理」を選択
- 「設定」をクリック
- 背景色「白」を選択
- 「OK」をクリック
- 「実行」をクリック
これで、背景が透明になりました。コピーして、別の作品に重ねて貼り付けることが可能です。
※背景色を灰色にしています。
作例
2年くらい前のクリスマストップ絵に、今回つくったリボンを貼り付けてみました。「貼り付け」→「回転」で斜めにしています。
「リボン本体をつくる」ステップで模様をつければ、ドット柄とかストライプとか、いろんな模様のリボンがつくれると思います。
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